ボツリヌス中毒は、嫌気性桿菌であるボツリヌス菌が産生する神経毒素によって引き起こされる、まれではあるが重篤な麻痺性疾患である。この神経筋障害は、複雑な一連の分子事象を経て発症し、最終的にはアセチルコリン(Ach)放出の停止と弛緩性麻痺で終わる。クロストリジウム・ボツリヌス菌血清型D(BoNT/Dとも呼ばれる)株は通常、2種類の安定な毒素複合体を産生する。M毒素は神経毒素と非毒性非血球凝集素からなり、L毒素はM毒素と血球凝集素からなる。BoNT/Dはシナプス小胞の融合に必要なSNARE複合体の一部であるVAMP-2を切断する。BoNT/Dは切断の際にVAMP-2のV1モチーフとの疎水的相互作用を必要とする。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
BoNT/D 抗体 (KB22) | sc-51779 | 100 µg/ml | $316.00 |