ボツリヌス中毒は、ボツリヌス菌によって産生される神経毒素によって引き起こされる、まれではあるが重篤な麻痺性疾患である。この神経筋障害は、一連の精妙な分子現象を経て発症し、最終的にアセチルコリン放出の停止で終わり、弛緩性麻痺をもたらす。BoNT/B(ボツリヌス神経毒B型)は、ボントキシライシンBまたはbotBとしても知られ、重鎖(H)と軽鎖(L)のジスルフィド結合したヘテロ二量体として存在する1,291アミノ酸の高毒性分泌タンパク質である。亜鉛を補因子として、BoNT/Bはエンドペプチダーゼとして機能し、VAMP-2のような様々な神経細胞タンパク質を切断し、それによって神経伝達物質の放出を妨げる。BoNT/Bは神経細胞のシナプスに結合し、内在化されて脊髄に運ばれ、そこでシナプス前ニューロンとシナプス後ニューロンの間に挿入され、神経伝達物質の放出を阻害し、麻痺を引き起こす。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
BoNT/B 抗体 (KBB36) | sc-51777 | 100 µg/ml | $316.00 |