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Boc-L-Arg-pNA・HClは、N-α-ベンジルオキシカルボニル-L-アルギニンp-ニトロアニリド塩酸塩としても知られ、生化学研究およびペプチド合成に用いられる化合物である。アミノ酸誘導体として知られる有機化合物に属する。Boc-L-Arg-pNA・HClは固体であり、通常は白色の粉末として供給される。この化合物は、種々の酵素アッセイの基質として一般的に用いられる。タンパク質分解酵素、特にアルギニン残基を含むペプチド結合を認識して切断する酵素によって切断できる発色基質として働く。Boc-L-Arg-pNA・HClが開裂するとp-ニトロアニリン (pNA) が放出され、分光光度法で測定できる黄色を呈する。アルギニンアミノ酸残基に結合したBoc (tert-ブチルオキシカルボニル) 保護基は、ペプチド合成中の安定性を高め、望ましくない反応を防ぐのに役立つ。pNA部分はレポーター基として作用し、酵素活性の容易な検出および定量を可能にする。研究者らはBoc-L-Arg-pNA・HClを用いて、トリプシン、キモトリプシン、トロンビンなどの様々なプロテアーゼの基質特異性、酵素動態、阻害作用を研究している。その使用は酵素活性の測定を容易にし,蛋白質分解過程の特性化を可能にする。
注文情報
製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
Boc-L-Arg-pNA*HCl, 5 g | sc-293796 | 5 g | $151.00 | |||
Boc-L-Arg-pNA*HCl, 25 g | sc-293796A | 25 g | $392.00 |