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AM580は選択的レチノイン酸類似体であり, RARαアゴニストとしてin vitroで有用なツールとして重要性を増している。RARα活性化はRARα受容体のシグナル伝達を増強し,細胞内および細胞外アミロイドβ蓄積を阻害することが研究により示されている。さらに, RARα活性化はジスインテグリンとメタロプロテアーゼの発現を促進する。アミロイドβの蓄積はAlzheimer病 (AD) の顕著な特徴であり, AM580はこの疾患のin vitro研究のための貴重な化合物として役立つ。AM580を利用することにより、研究者はADにおけるアミロイドβ蓄積に関連する基礎となる機序および潜在的な治療介入を検討することができる。AM580は免疫調節特性も示す。インターロイキン-4(IL-4) 、インターロイキン-5(IL-5) 、インターロイキン-13 (IL-13) の機能を刺激し、インターロイキン-12 (IL-12) 、インターフェロン-γ (IFNγ) の産生を抑制する。これらの効果は, AM580が免疫応答および炎症過程に影響する可能性を有することを示唆する。別の研究では、AM580はRARγのレベルを低下させ、RARβを活性化することにより、腫瘍増殖に抑制効果を有する可能性があることが提案されている。これらの知見は,腫瘍増殖および発生の基礎となる分子機構の研究および理解におけるAM580の潜在的有用性を示唆する。AM580の効果の根底にある正確な分子機構はまだ解明されていない。RARαとの相互作用および遺伝子発現および細胞過程に対するその下流作用を完全に理解するためには,さらなる研究が必要である。
注文情報
| 製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
AM 580, 5 mg | sc-203505 | 5 mg | $97.00 | |||
AM 580, 25 mg | sc-203505A | 25 mg | $382.00 |