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R406としても認識されている6-[[5-フルオロ-2-[(3,4,5-トリメトキシフェニル)アミノ]-4-ピリミジニル]アミノ]-2,2-ジメチル-2H-ピリド[3,2-b]-1,4-オキサジン-3(4H)-オンは、脾臓チロシンキナーゼ(Syk, Ki = 30 nM)の強力なATP競合的阻害剤である。その作用は、FcεRI依存性の肥満細胞の活性化を阻害し(EC50=43nM)、3μMで作用させると、免疫複合体パルス樹状細胞によるIL-10、-12、-13の放出を減少させる。Sykの過剰発現を特徴とするがんに立ち向かうとき、R406はSykの下流のシグナル伝達を遮断し、アポトーシスに導く能力を持つ。さらに、R406は関節リウマチ滑膜細胞におけるc-Jun N-末端キナーゼを介したSyk依存性シグナル伝達を阻害することができ、このことはこの自己免疫疾患への介入の可能性を示唆している。R406は、免疫グロブリンE(IgE)およびIgGを介するFcレセプターシグナル伝達の活性化を効果的に阻害する(脱顆粒のEC = 56-64 nM)。主な標的は脾臓チロシンキナーゼ(Syk)である。R406は、マスト細胞ではT細胞の活性化のためのSyk基質リンカーのリン酸化を、B細胞ではB細胞リンカータンパク質/SLP65のリン酸化を阻害する。SykのATP結合ポケットに結合し、そのキナーゼ活性を阻害する。
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製品名 | カタログ # | 単位 | 価格 | 数量 | お気に入り | |
6-[[5-Fluoro-2-[(3,4,5-trimethoxyphenyl)amino]-4-pyrimidinyl]amino]-2,2-dimethyl-2H-pyrido[3,2-b]-1,4-oxazin-3(4H)-one, 10 mg | sc-489999 | 10 mg | $347.00 |