SETD6(SET Domain Containing 6)は、ヒトのSETD6遺伝子によってコードされるタンパク質である。ヒストン修飾とクロマチンリモデリングへの関与で知られるSETドメインタンパク質ファミリーに属する。ヒストン修飾は、遺伝子発現やDNA修復の制御に重要な役割を果たし、細胞の様々なプロセスに影響を与えている。SETD6の特徴は、ヒストンタンパク質のメチル化に関与する領域であるSETドメインを持つことである。具体的には、SETD6は主にヒストンH2Aを標的とするヒストンメチルトランスフェラーゼとして働き、ヒストンH2Aのリジン20にメチル基を付加し(H2AK20me1)、クロマチンの構造と機能に関与する修飾を行う。
SETD6によるヒストンのメチル化は、遺伝子発現の制御と関連している。この修飾は、DNAがヒストンにどれだけ強固に巻きつくかに影響し、転写因子に対するDNAのアクセス性に影響を与え、その結果、遺伝子の転写に影響を与える。このメカニズムを通して、SETD6は細胞周期の進行、発生、分化を含む様々な細胞プロセスを制御する役割を担っている。ヒストン修飾における役割に加えて、様々な疾患、特に癌におけるSETD6の関与に関心が高まっている。ヒストン修飾パターンの異常は多くの癌の特徴であり、これらの修飾を制御するSETD6のような酵素は癌の発生と進行に寄与する可能性がある。
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製品名 | CAS # | カタログ # | 数量 | 価格 | 引用文献 | レーティング |
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MS-275 | 209783-80-2 | sc-279455 sc-279455A sc-279455B | 1 mg 5 mg 25 mg | $24.00 $88.00 $208.00 | 24 | |
エンチノスタットは選択的ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤であり、クロマチンリモデリングに影響を与え、SETD6の活性に影響を与える可能性がある。 |