ヘモグロビン阻害剤は主に、タンパク質の酸素運搬能力を損なうことによって機能する。これらの阻害剤の大部分は、ヘム基の鉄が酸化されてFe^3+の状態になったヘモグロビンの一形態であるメトヘモグロビンを形成することによって作用する。この状態では、ヘモグロビンは酸素と結合することができないため、酸素運搬機能が阻害される。亜硝酸塩、亜ジチオン酸ナトリウム、ナフタレン、アニリン、クロロホルム、ニトロベンゼン、フェナセチンなどの薬剤は、ヘモグロビンを直接酸化するか、この酸化型を生成する代謝物を導入する。
もう一つの阻害様式は、ヘモグロビンのヘム基内の鉄に直接結合することである。一酸化炭素はこのメカニズムの一例である。COは酸素の約210倍も強くヘモグロビンと結合し、ヘモグロビンのヘモグロビン輸送能力を著しく低下させる。同様に、シアン化物、硫化水素、アジ化ナトリウムのような化合物は、ヘモグロビンのヘム基と直接相互作用し、効果的な酸素結合を妨げる。
製品名 | CAS # | カタログ # | 数量 | 価格 | 引用文献 | レーティング |
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Sodium azide | 26628-22-8 | sc-208393 sc-208393B sc-208393C sc-208393D sc-208393A | 25 g 250 g 1 kg 2.5 kg 100 g | $42.00 $152.00 $385.00 $845.00 $88.00 | 8 | |
ヘモグロビンのヘム基と相互作用し、酸素結合を阻害する。 | ||||||
Naphthalene | 91-20-3 | sc-215533 sc-215533A | 250 mg 5 g | $20.00 $36.00 | ||
その代謝物はヘモグロビンを酸化し、酸素を効果的に運搬できないメトヘモグロビンの形成につながる。 | ||||||
Chloroform | 67-66-3 | sc-239527A sc-239527 | 1 L 4 L | $110.00 $200.00 | 1 | |
暴露はメトヘモグロビンの形成につながり、ヘモグロビンの酸素運搬能力を低下させる。 |