TBC/LysM-associated domain-containing 2(しばしばTBC1D2あるいはTBC1D2Bと略される)は、その名前からも示唆されるように、TBC(Tre-2/Bub2/Cdc16)ドメインとLysM(Lysin motif)ドメインを含むタンパク質である。TBCドメインはRab GTPaseの活性化に関与していることが知られており、細胞内小胞輸送や膜輸送過程の重要な構成要素である。Rab GTPaseは、活性なGTP結合状態と不活性なGDP結合状態の間を循環する分子スイッチとして働き、小胞輸送の様々な段階を制御している。LysMドメインは、細菌細胞壁の分解に関連するタンパク質によく見られ、細菌細胞壁の主要成分であるペプチドグリカンと結合することが知られている。真核生物のタンパク質では、LysMドメインはシグナル伝達、特に微生物成分に応答したシグナル伝達に関与していると考えられており、免疫応答における役割が示唆されている。
TBC1D2の特異的な機能については研究が進められており、シグナル伝達経路の調節や免疫応答の仲介に関与している可能性が示唆されている。このタンパク質は、細菌成分を認識し、Rab GTPaseサイクルに影響を与えることで、抗原提示やサイトカイン分泌など、免疫応答に不可欠な細胞輸送イベントに影響を与える可能性がある。そのドメイン構造を考えると、TBC1D2は微生物成分を認識することと、適切な細胞応答を引き出すことの橋渡し役をしているのかもしれない。これは、マクロファージや樹状細胞などの免疫細胞が適切に機能するために必要な、小胞形成、輸送、融合プロセスの制御に関与している可能性がある。
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