ATIII阻害剤は、アンチトロンビンとしても知られるアンチトロンビンIII(ATIII)を特異的に標的とし、その活性を調節するように設計された化合物群である。ATIIIは血液中に存在する天然の抗凝固タンパク質であり、凝固カスケードの制御において極めて重要な役割を果たしている。トロンビン(第IIa因子)や血液凝固プロセスに関与する他のセリンプロテアーゼを含む様々な凝固因子を阻害することによって機能する。ATIII阻害剤の化学構造は、ATIIIと相互作用し、その抗凝固活性を阻害するように設計されている。
ATIII阻害剤は天然に存在する化合物でも合成的に設計された化合物でもよい。天然に存在する突然変異や遺伝子変異体の中には、ATIIIの抗凝固機能を低下させるものがある。一方、合成ATIII阻害剤は研究目的で開発されたものであり、血液凝固機序の解明に役立つ可能性がある。
| 製品名 | CAS # | カタログ # | 数量 | 価格 | 引用文献 | レーティング |
|---|---|---|---|---|---|---|
Fondaparinux | 104993-28-4 | sc-507424 | 10 mg | $297.00 | ||
フォンダパリヌクスは、ATIIIの活性を選択的に増強し、凝固カスケードの重要な酵素である第Xa因子を阻害する合成化合物である。 | ||||||